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zoom RSS 知識・技能主義への挑戦

<<   作成日時 : 2008/08/13 15:27   >>

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◎私の考える「問題解決型学習」は

(1)子どもの興味や疑問を出発点に
(2)解決法を自分の頭で自由に考え
(3)交流の中で、問題解決の思考回路を増やす学習
、です。

試行錯誤といろんな問題解決を楽しむことが最重要です。
教師が一方的に知識や手順を暗記させるなんてつまらない。

子どもたちはロボットじゃない。
教師の思考回路をコピーさせて、思い通り動かそうなんて失礼な話。
それなのに、「これを言わせてやろう」とする指導案がいかに多いことでしょう。

「正解」を「言わされる」なんて窮屈です。
自由に発言できなきゃ楽しくない!

◎典型的な反論は

「分からない子がぼーっとしている」というもの。
多くの場合、それは準備不足によるものだと思います。

(1)「何きかれてるか、分からん」場合

「何をきかれてるか、分かりますか?」
事前に確認して、質問内容のイメージを共有化しなきゃね。
イメージができていないのに解説するのは無謀です。

手立てとしては、具体物だったり絵だったり例え話だったり以前の課題との類似性だったり。
スタートラインを一緒にすることが大事です。

(2)「どうしたらできるか分からん」場合

分からないものは「分からない」と言う。でも教師もいつもいつも助けられるわけではない。
ではどうすればよいでしょう。

児童に「もがき方」を知ってもらう。
学級開きのころに、困ったときどうするかを事前に決めておく。
みんなで意見を出し合えば、きっといろいろ出てくるでしょう。

・友達にきく
・先生にきく
・ノートを見る
・教科書を見る
・プリントを見る
・黒板を見る
・問題文を読み直す
・数字や言葉を簡単にする
・絵図を描く


などなど(教科によって違うけれど)
一度見たものを、問題意識をもって「見直す」のも大事です。

「じゃあどれからする?」と考えたとき、「いきなりきくのはお勉強にならない」わけです。
三番目以降をすべて試した後ではじめて、

・友達にきく
・先生にきく


となるわけです。
教師の助言については指導書と児童の学力の実態を照らし合わせが必要です。

(3)「話し合いが退屈」な場合

子どもが主体の話し合いも、過度な停滞や混乱は避けねばなりません。
教師が交通整理をします。

「待って。今のみんな分かった?(〜ということかな?)」 ←舌足らずなとき
「あっ、先生もそれ賛成。でもなんでなんだろうね?」 ←根拠がないとき
「いい意見。それ後でまた喋ってくれる?」 ←出番が早かったとき
「すごいな、それ○年生で習うからその時にまた言ってね」 ←高度なとき
「そうだね、でも今の話題とちょっと違うかな」 ←話題とずれたとき
「たくさんの意見ありがとう。今は手を挙げてくれるかな」 ←騒がしいとき
「あれ? それだとAでもいいのに、なんでBなのかな?」 ←ゆさぶりたいとき
「まだ分かってない人のために、教えてあげて」 ←理解が不十分なとき

などして、ぐだぐだににならないよう工夫する。
「発表」がゴールじゃなく、「思考回路の広がり」がゴールなのですから。

そして、そのクラスとしてのベストな解決方法をみんなで選べばよいと思います。
ただし、「必ずそれでしましょう」というものではなく、「教科書を見るとこれがベストだけど、わたしはこれがいい」というのも認めるべきだと思います。

「先取りした子が退屈」「多様すぎて混乱」「まとめ不足」という批判は当たりません。
しかし、タイミングも言い方も難しいのは事実です。

子どもの意見を聴きながら、次の展開を考えて話すので脳みそフル回転です。
児童理解と教材解釈が深くなければできない。
多分、『テクニックではない』のだと思います。

「おれの意見、聴いてよ!」という児童の思いを授業に生かすために手間を惜しまない。
文学は自分の頭で考えてはじめて味わうことができる。
文章題なども同様です。
自分で考えた者同士のぶつかりあいこそが醍醐味ではないでしょうか。


◎まとめると教師の仕事は、

(1)予想外の意見であっても共感的に聴き、
(2)個人やグループの出す考えをともに味わい、
(3)「この意見で何が学べるか」を即興で考え指示を出す
、ことだと思うのです。

(1)(2)はすぐにできる。
(3)は難しいけれど、子どもの記録(ノート、振り返りカード)や自分の書き込んだ授業記録(座席表など)から子どもの発想や考えに触れることで徐々にできていくのでしょう。

がんばります。

(ふりかえりカードの例)
画像

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
拙ブログへのコメント、ありがとうございました。
 さっそく拝見しました。すばらしい内容ですね。子どもを育む姿勢を随所に感じます。子どもの主体的な取組を認める。伸ばす。子どもを指導者に合わせるのではなく、指導者が子どもに合わせる。そして、子どもの学びが混乱したり停滞したりしないように(この辺は解釈がむずかしい。子ども自ら混乱や停滞を克服できるようにするのが理想ですので、)、指導者はうまくコントロールする。そういうことが見事にまとめられていると思いました。
 まだ3年目だそうですね。子どもの発言を受け、瞬時に判断というのは確かに経験が必要です。しかし、日ごろの授業では、失敗したっていいじゃないですか。失敗したら反省し、どう対応したらよかったかを考える。その習慣が指導技術を磨かせてくれます。
 ご活躍を祈念します。そして、今回のように、ときどきコメントをくださいね。
toshi
2008/08/15 03:15
>toshiさん
よくおいでくださいました。
現実では話すことも難しい大先輩にこうしてコメントをいただけるとは、いい時代になったものです^^

>この辺は解釈がむずかしい。子ども自ら混乱や停滞を克服できるようにするのが理想ですので

まさしくです。
逆説的ですが、「教師がいらない」というのはある意味教師冥利に尽きますね。
それだけ育てたということですから。

>しかし、日ごろの授業では、失敗したっていいじゃないですか。失敗したら反省し、どう対応したらよかったかを考える。その習慣が指導技術を磨かせてくれます。

ありがとうございます。
日々勉強、日々記録、日々反省です。
研修の講師の先生がおっしゃった「一番の研修は子どもといるときにできるんだよ」という言葉を思い出します。

>ご活躍を祈念します。そして、今回のように、ときどきコメントをくださいね。

ありがとうございます。いろいろご迷惑をおかけすると思いますが、精一杯勉強させてもらいます。
toshi先生のような経験豊富な方にこそネット社会でも活躍して欲しい願っています。
とびうお
2008/08/19 21:49

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