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zoom RSS 学級経営の道しるべ

<<   作成日時 : 2007/08/11 00:21   >>

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学級経営のための道しるべ、「Q-Uアンケート」について紹介します。
これは個人と集団の両面から、子ども達を理解しようという取り組みです。
黙っていてなかなか感情を出さ(せ)ない子、見せる感情が仮面に過ぎない子など、いろいろいますからね。

Q-Uアンケートは「いごこちのよさ」と「やる気」についての質問から構成されています。
教師はその結果を見て話し合い、学級経営に生かしていきます。

一つ目の「いごこちのよさ」の調査結果は、下の図のようなプロットで見ることができます。

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x軸が「安心度」y軸が「承認度」です。
簡単に言えば、「トラブル(不安)があるか」「認められているか」です。

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大雑把に言うと、

満足群: 学級に居場所もあり、トラブルもない子。
非承認群: トラブルはないけども、認められていないと思っている子。
侵害行為認知群: 認められているが、トラブル(いじめ等)がある子。
不満足群: トラブルがある上、認められてもいない子。

不思議なもので、ポーンと集団から飛び出ている子はやはりそれなりに孤立していることが多いです。認められずに一人ぼっちだとか協調性がなくマナーを守れないとか。


では学級としてはどうでしょう。
例えば、怖ーい先生がいて「いじめは絶対許さんぞ」などとやっているとこういう分布になります。
「コワイ型」と名づけましょう。

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トラブルへの締め付けが強く、いじめはありません。
代わりに認められないことに不満を持つ子がいます。

信賞必罰はっきりした先生なので、「A君、すごいね」「B君、それはダメだ」。
しかしそれは一部の子には「Aばかり褒められてる」「なんで俺ばかり注意されるんだ」と受け止められることになります。

もちろん正当性のある指導なので保護者への説明責任は果たせると思います。
が、叱られた子どもたちは自身への欲求不満やA君への嫉妬から、「いいかっこすんな」とできる子を冷やかしたり足を引っ張ったりしてクラスの雰囲気が悪くなっていきます。
余計に叱られ余計に不満を持つ悪循環です。


では逆はどうでしょう。
甘い先生が「みんな違ってみんないい」を履き違え、過剰に子どもに寄り添っていると…
ここでは「アマイ型」とします。

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子ども達には先生によって認められている安心感があります。
しかし一方で子どもはお友達感覚で教師に接するため、ルールを守らずに勝手なことをし始める子も出てくるわけです。
するとその中で「いじめられた」「不公平だ」という思いをもつ子もでてきて、だんだん協調性をなくしていきます。

「明るいけど騒々しいクラス」「居心地いいけど締まりのないクラス」に多いそうです(私もそちら寄りなので耳が痛いです)。


こうしてみると「コワイ型」も「アマイ型」もそれぞれに問題があることが分かります。
だからこそ、「コワイ型」には認められない子への思いやりが、「アマイ型」にはルールを乱す子への毅然とした態度が求められるわけです。

ただし、QUの結果を教師の評価には使えないそうです。
それはそれまでの積み上げがあるからです。厳しい先生から甘い先生、甘い先生から厳しい先生に変わったとき学級崩壊は起こりやすいそうですよ。
(学級崩壊が厳しい先生でも起こりうる、ということはあまり知られていません)


もう一つの「やる気」については以下のような「友人」「学習」「学級」という3つの棒グラフで調べます。

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8が基準なので、このグラフの場合「友達とはうまくやっているけど勉強や学級に何らかの不安がある」というわけですね。声かけ・相談が必要です。

よくあるのは学習面だけ低くて、家で「勉強勉強」とプレッシャーをかけられている場合ですね(この場合、真ん中の学習面が低くなるため、「M字型」と呼んでいます)。

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このグラフの場合、まともにアンケートを答えていない可能性があります。
バランスがよすぎるのです。すべてに同じ答えを書くとこうなります。

低学年ならば「文章の意味が分からなかった」「読むのが面倒になった」でしょうか。
中学年以上でも、「多分先生はこういう答えを求めてるだろう」と予想してわざとよく(悪く)答えた、テキトーに○をした、ということが考えられます。
(計算か不真面目かは、担任の先生の判断にゆだねられそうですが)


また、上記の「いごこちのよさプロット」で満足群にいたのに、「学級」の棒グラフが低くなることもあります。(逆にもまた然りです)
その場合、要は「どっちが本音なのか(どっちが嘘なのか)」ということです。
どちらにせよ、気にかけて問題はないと思われます。


そう言えば「やる気」も「いごこちのよさ」の完全にパーフェクトだった女の子は、暴力事件を起こして逮捕されたそうですよ。
勉強はよくできるおとなしい女の子だったそうですが。

「いごこちのよさ」プロットの不満足群は、ある意味教師の目につきやすくて、「ああ、あの子ね。分かってますよ」という場合が多いのですが、満足群にいるがゆえに見落としてしまう子もいるわけです。
難しいですね。


個人的には行事も多いこの二学期、今一度ルール・マナーがなぜ大切かを子どもに説明したいと思います。「ルールの話、したよな?」という前提がなければ、叱られた子ども達も本当の意味では納得しませんからね。


(参考)
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/soyama/skillup/siryou/27kawamura.pdf
http://www.tsuru.ac.jp/~kawazemi/Q-Upage.htm
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/soyama/gakusyuukai/siryou/kazu-qu.pdf

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http://plaza.rakuten.co.jp/shinjyuzuka/diary/200707080001/
http://blog.goo.ne.jp/seisay6226/e/6e47cc09b44b6f5f2529ae08808f3b9e
目に見えるように指示するのが大事ですよね。
わかる指示を出して、褒めてもらえれば子供は担任を信頼してくれる。
こういう補助のかたの視点って、大事だと思います。
なるほど
2007/08/11 07:08
>なるほどさん
アドバイスありがとうございます。
運動会や学校集会で他の先生の指導を見せていただくと、指示の的確さに驚かされることがあります。
我々も子どもたちのことをよく見、よく聴き、よく話し、ハートをもって指導していかねばなりませんね。
ジャック@管理人
2007/08/12 00:22

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